「パスカ・リックスキー」のお話
私の夢は犬を飼うことでした。
「家族」が欲しかったのです。
たくさんの本を読み、犬について勉強しました。
たくさんの道具を揃え、それらを使ういつの日かを想像しました。
あたたかい生き物といつも一緒に過ごせる日を夢見ていました。
パスカを迎えたその日から、私の人生は光を持ちました。
パスカにいい人生をあげること、それが私の目標になりました。
パスカは私の人生を変えました。
私とパスカの冒険のはじまりです。
─自分を持っているパスカ─
パスカは、強くて勇敢でおりこうなトイプードルです。
しかしながらパスカには、私の勉強してきた犬に関する知識が全く通用しませんでした。
私はとても悩みました。
パスカにはいい生活をあげたかったからです。
どの本にも、小さい時のサポートが人間社会性を育むために重要と書かれていました。
たくさん犬について勉強したのに、犬の好む物や習慣がパスカには適用しませんでした。
「このままでは私はパスカの一生を台無しにしてしまうかもしれない‥。」
私はノイローゼ状態でした。
もう「パスカ」ではなくて、「毛玉」という名前にしたら良かったと思いました。
私に飼われなければパスカはもっと幸せな人生を送れたかもしれない、そう何度も考えました。
一人でも友達の前でも、私はたくさん泣きました。
私が一人絶望している間にも、パスカは生きています。
「パスカの事をもっとよく観察して、知って、彼に合うものを探さなくちゃ。」
歯固めのコングの代わりに、プラスチックのスプーンをカチカチしているパスカを眺めながら私は決意を固めました。
特にパスカは暗くて狭いところが嫌いです。
犬のくせに。
手で持つタイプのキャリバックに入れると、側面のメッシュの部分からウツボのように歯を剥き出していました。
─ドックキャリーバック見つける─
私はパスカにぴったりの、病院や外出時に使用するキャリーバックを探し始めました。
たくさん検索していくうちに、赤ちゃんを抱っこするみたいなキャリーバックがある事を知りました。
すぐ注文して、パスカと一緒に試しました。
「いいじゃん!!!」
パスカと私は、お互いにぴったりしっくりくるのを感じました。
パスカはぐるんと私の方を向き、「いいね!」という表情を見せました。
私も、大切なパスカが目の届くところに居て、彼の体温を感じられると安心します。
パスカも同じ気持ちに違いありません。
何よりも抱っこタイプのキャリーバックを使うと、パスカと私はとても楽です。
パスカは、「もっと高く・もっと強く・もっと大きく」なれるからです。
私はパスカの状態が常に把握できます
パスカと同じ景色が見られます。
常に両手が空いて、体が安定した状態でいられます。
何よりも私は、パスカが一番大事なので前に、目の届くところにいて欲しいのです。
抱っこキャリーバックは、パスカの一番のお気に入りとなりました。
リュックを見せると、パスカはジャンプしてリックに早く入りたい!乗りたい!とアピールしてきます。
一旦リュックに入ると、パスカはとても得意げに片腕を出して「どう?」と自慢します。
リュックはパスカと私の必需品となりました。
─「パスカ・リックスキー」が出来上がるまで─
それから8。
パスカと私はリュックを使い続けました。
色々な市販品を試しました。
しかしながら残念なことに、市販品はパスカに合わない点が多々ありました。
①リュックがパスカの鋭い爪に引っかかってしまう。
ナイロンがパスカの鋭く尖った強い爪に引っかかってしまうことが多くありました。
②ナイロンが肌に擦れて赤く、痒くなってしまう。
ナイロン製品は、私の肌とあまり相性が良くありませんでした。
③外蓋に飾りがついていることが多い。
蓋が取り外しができなかったため、蓋を中に収納しました。
するとパスカの大きい背中に当たってしまうのではないかと心配していました。
④肩紐が食い込む。
⑤ペット関係のグッズは、スポーティなデザインが多い。
ワンピースやスカートに合うデザインがあればいいなと考えていました。
「パスカにもっといいリュックをあげたいな」
そんな一心で、パスカのための抱っこリュックが出来上がりました。
リュックが大好きなパスカのための、「パスカ・リックスキー」の誕生です。
大事な大事なパスカのために作った「パスカ・リックスキー」。
同じように抱っこが大好きなみなさまの宝物に届けばいいなと思います。
株式会社パスカンパニー
西野有香
みんなの大事へ ─大切なものは前に─
動物用のキャリーバック(リュック)の販売をしています。 私の宝物・パスカが好きすぎて、彼の望みを詰め込んだドックキャリーバックを作りました。 既存品では満たせなかった安定感や素材、そしてデザインを改良し、より犬と飼い主の生活に寄り添うキャリーバックとなりました。
パスカンパニーウェブサイト