パスカは赤ちゃんの頃、どこも見えていないような表情をすることがありました。
ぽかっと孤独になってしまうのです。
自分だけ取り残されたような、周りに誰もいない感覚にぽとっと落ちてしまうのです。
周りの音がだんだん遠くなり、視覚だけはやけにはっきりしていて、自分だけくっきりと周りから切り離されてしまうような、そんな種類の孤独です。
私はこの、空を見つめるような表情をよく知っています。
私がそうだったからです。
パスカがまだ赤ちゃんだった頃、その孤独の表情をすることが多々ありました。
私はその度に、
「パスカどうしたの?大丈夫?」
と大袈裟に近づいてちやほやしました。
パスカの目はだんだん現実へと戻り、きちんと私を知覚しました。
これを繰り返していく内に、だんだんとパスカは孤独へ行かなくなりました。
代わりにパスカが構って欲しい時に部屋の遠くへ行き、こちらをじっと見つめるようになりました。
あと私が誰かとお話で盛り上がっていて自分が会話の中心にいないときも。
「おねはこどくになってしまうよ」と脅しをかけてきます。
私はその度に幾度もパスカのそばに駆け寄り、パスカをたくさん撫でます。
「パスカ大丈夫?こどく?」とたくさんちやほやします。
今のパスカは、我が物顔で「こどく」をします。
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