ハシゴを持った行政の方が溝の中に入っていきました。もう一人の方は、溝に入っていった方のサポートの体制を取っています。
私とパスカは彼らの邪魔にならないよう、少し離れた場所で見守りました。
迷子犬が溝から引き上げられました!!!
犬が暴れることを危惧しての防御だったと思うのですが、迷子犬は何の抵抗もせずに大人しくしていました。行政の方が溝に潜ってから、3分も経っていません。鮮やかです!
やったーーー!!!
迷子犬はぱっと見たところ、怪我もしてなくて元気そうです。
よかったーーー!!!
サポートに回った方がすかさず犬用のチュールを差し出しました。迷子犬は不安だったのかそれには口をつけませんでした。迷子犬はくるくるその場を歩いたり、行政の人の匂いや私の匂いを嗅いだ後、ある方向に向かって歩き出しました。
行政の方は、「ちょっと歩かせてみます」と言い残し、迷子犬と二人で歩いて行きました。
私の役割はここで終わりを迎えました。
私は改めて行政の方にお礼を言い、自宅へと戻りました。
私は正直、迷子犬のことが心配でした。家が見つからなかったら保健所なのかな、とも考えました。しかし、私は迷子犬を引き取ることはできません。これ以上無責任に関わることはできません。
20分後ぐらいでしょうか。
自宅へ行政の方々が訪ねて来て下さいました。なんと!迷子犬の家が見つかったらしいです!
迷子犬は自身の足で歩いて帰ったそうです!わざわざその報告に来て下さいました。
ありがたい!
迷子犬の飼い主は‥まぁ、察していただけると思います。
一応、行政の方には「探していた」と言ったらしいです。でも、お二方の表情から何となく迷子犬の飼い主に対して、あまり良い印象は受けませんでした。迷子犬は明らかに手入れをされていなかったですし、お外で飼われていたようです。正直、私は飼い主に対して怒りの気持ちもありました。
でも、迷子犬にとっていちばんの幸せは自分のお家に戻ることです。
迷子犬を見つけた日、その日は11月にしては珍しく、とても暖かな日でした。
いつからその迷子犬が溝の中に居たのかは分かりませんが、夜は冷えますし、何より心細かったと思います。しくしく泣いていたのかな、「ひんひんひん‥‥」みたいな声をパスカが受け取りました。初めて聴く音だったのを覚えています。
パスカが居なければ、犬が落ちていた溝の前を通ることもなく、パスカがドン引きしなければ、そこを覗いてみることもしませんでした。
パスカ(と行政の方々)は命を救いました。
パスカは間違いなくヒーローです!
私は今でもその犬が幸せであることを願っています。
みんなの大事へ ─大切なものは前に─
抱っこが大好きなパスカのために!キャリーバックをつくりました。 安定感や素材、そしてデザインにこだわりました。
─「大きく・高く・より強く」─
小型犬であるパスカの望みを全て叶えたリュックです。
💛💚虹ができるリードも加わりました!🧡💖
「まだにおいかぐの…」「砂利の数を数える毎日…」 地面ばっかり見ている飼い主のために、お散歩中に虹ができるリードをつくったよ!
株式会社パスカンパニー https://yukatopascompany.com